退職した4人の銀行員による4つの真実

褒められもせず苦にもされず

何をやっても長続きしないあなたが、まずすべきこと(最終編)

思いの外、話が伸びてしまい、謎の最終編である。

 

前回、継続とはそんなに気合いを入れてやるものではない、という話をしたが、

taisyokutaiken.hatenablog.com

 

それを掘り下げるために、逆説的に継続できない理由を考えていきたい。

 

 

①自分が何かを継続できる環境にない

朝、満員電車に揺られながら何か他のことに集中する。

サラリーマンとしてフルタイムで働きながら、帰宅後に仕事と同じぐらいエネルギーを消費する活動に打ち込む。

客観的に考えてみてほしい。

私には、どう見ても挫折しない未来が見えない。

むしろ、不可能に近い負荷に耐え続けることで、そこから逃げた時に開放感が生まれ、無意識的な満足につながってしまう可能性もある。

生まれてからずっとそれぐらいのストイックさで生きてきたという場合は別だが、「急に張り切る」という行為は基本的に時間の無駄である。

 

そもそも継続したいと思っていることが間違っている

達成したい目標を掘り下げていくと、根源的に自分がやりたいと思っていることではなかった、というパターンだ。

例えば、銀行員が税理士になりたいという目標を立てたとする。

銀行でせかせか働くより、せっかく金融の知識があるなら、独立して自由気ままにやれる仕事がしたい。

そのために、コツコツと税理士試験の勉強を継続しなければならない。

そう思っていたとする。

けれども、税理士になりたい理由が、自由気ままに仕事がしたいからというものであれば、自分の経験などドブに捨てて、エンジニアになった方が良い。

銀行で働いた経歴など、それほどアドバンテージになるわけではない。

ふらっと旅に出た時などに、冷静になり、それに気がつくケースだ。

 

①と ②どちらも一緒に解決すれば、本当にやりたいことを継続できる。

ポイントは、どちらも継続したいこととは関係のない方向で、意図せぬ負荷がかかっていることだ。

そして、その負荷は努力次第で減らせる。

 

そのためには、徹底して自分が無意味だと思っていること、自分の意に反することを解決しようというマインドを持つべきだ。

自分の心の声に素直になるべきだ。

 

いちいち昼ごはんを考えるのが面倒だから、とにかくサイゼリアがあればそこに行くと決める。

満員電車には死んでも乗りたくないから、大金をはたいてでも徒歩通勤にする。

朝決められた時間に出社するのが嫌だから、もっと自由のきく職場を探す。

もしくは上司と戦って、合理的に押し切る。

 

別に何だっていい。

 

「しなくても良いけど好きだからしてきた」という次元を目指すべきなのはもちろんだが、その前に「そんなの面倒だしやりたくない」という心の声を拾うことから始めた方が良い。

それこそが、注力すべき問題だ。

 

 

全然勉強している風に見えなかったのに、しれっと一流大学に合格していたアイツは、たくさん参考書を買ってせっせと勉強していただろうか。

いつも何かに追われたような、切迫した顔をしていただろうか。

 

きっとそうでなかったはずだ。

 

涼しげに生きよう。

 

それが継続への近道だ。